ハングル検定準2級対策講座

 

第1回  ハン検準2級語彙/語法パワーワーク  ―確かめて増やす―

 

 3級から一気に増え、約7,8千語の理解語彙が必要とされるハングル検定の準2級では、「トウミ」「トハギ」のリスト中で限られているオノマトペア・成語・ことわざを除き、再出題率が低いですが、その点を考慮して、過去問分析により語句を選定し、ハン検準2級に必要な語彙力(知識量)がどれくらい身に付いているか、足りない部分はどこかを確認し、さらなる増強も目指します。
 
 問題の構成は、穴埋め問題・語句言い換え問題・多義語問題・漢字音問題で、多義語問題では、[単語のコアイメージ]という概念を採り入れ、各意味(日本語訳)に共通するニュアンスに目を向けて、効率よく覚える術を身に付けます。
 
 さらに漢字音問題では、日本漢字音と朝鮮漢字音の対応関係から、日本語の漢字音を手掛かりにして、韓国語の漢字音を類推し、導き出す方法も学びます。

第2回  発音変化最終完成  ―イメージとしても完成させる―

     語彙力・語法力徹底チェック  ―翻訳問題を通じて―

 「発音問題」では、これまで学習してきた、準2級で問われる、全ての基礎的発音変化を、発音規則を体系づけている法則によって総整理し、応用的発音変化もプラスαしつつ、あらゆる発音変化の問題に対応し、正確な発音で「伝える韓国語」につなげるよう演習します。参考資料として、当四日市校で生徒さんが使用しているオリジナル資料、〔韓国語学習資料6  発音ルール 応用編〕を差し上げます。

 「翻訳問題」では、全てマーク式で、知識系問題の性格が強い翻訳問題を、韓国語と日本語の‘似て非なる部分’に注目しながら、自分の手で翻訳できる力の養成し、マーク式の問題を全問正解するレベルに引き上げていきます。

第3回  ―文の基本論理に基づく―  接続表現問題解法 

 具体的に何と何をつなぐかを押さえていけば、それら接続表現に対応する、膨大な日本語訳を覚える量は少なくなります。

 言葉の流れにある一定のルール、いわゆる「論理」を知り、日本語訳に頼らない、あるいは日本語訳を信用しない、正答を確実に出し切る解法を身に付け、将来の韓国語作文力・会話力にも、そのルールを役立てていきます。

 「論理」を使えば、例えば接続表現を司る語句の一部を見ただけで(該当する日本語訳は無視して)、正答が出せるようになったりするんですね。今まで培ってきた韓国語の語法・文法を、バラバラであったものが一つの線につながっていくための練習もします。

第4回  会話文問題の見方

 会話文問題は慣用表現が集まって出ているのだから、たくさん会話し、問題の数をこなすなど、慣れが必要であるという考え方を変え、日本語や諸外国語にも通じる「会話の原則」を積極的に用いて、文中に分からない単語や表現があっても答えられる演習をしていきます。

 ここでも、会話形式の文章によって、韓国語の語法・文法を再チェック・総整理していきます。 「会話とは結局何なのか」を考え直す機会にしましょう。

第5回  文章問題解法研究(基本編)

 比較的短い文(5級程度/3級程度/3級と準2級の間程度の語数など)を使って、普段の読みとは違い、正答を出すために読むとはどういうことかを考え直す機会にします。ここまで培ってきた、ハン検準2級の語彙による、韓国語の語法・文法を総整理しながら、韓国語の世界ではほとんど語られていない、‘試験問題を読んで解くこと’の根本を身に付けましょう。

第6回  文章問題解法研究(応用完成編)

 将来の2級も見据えた、準2級レベル上限ギリギリの文章も読んで、正答/誤答を分けるカギを知り、そして文中に直接には書いていないことを問うてくる問題でも、確実に正答を出せるよう、語彙力などの知識や、問題などをこなした数などの経験のみに依存せずに、覚えたこと・身に付けたことを自身の頭で考えて使用する術を養い、韓国語を自在に駆使する足がかりとしての正確な読みと理解、そして確実な解法を研究していきます。

 ‘真に’「伝える韓国語」を使うための、一番大切な「論理」を身に付けましょう。

第7回  聞き取り問題演習  ―「聴いて解答する」とは―

 対話文問題では<同じ言葉・表現のやり取り>の原則を、文章の内容一致問題では、2度の朗読を活かす聞き取り方・メモの取り方と、すべき事・してはいけない事など、聞き取り試験の受け方根本を研究していきます。

 知識系問題である、日訳問題や文章置き換え問題は、今一度語法・文法を‘音で’確認しながら、全問正解をめざす、ハン検準2級のためのリスニング力確認と解答戦略を培っていきます。

 難易度の高い問題を、<聞き取り試験の受け方根本>と<聞き取り問題解法>を研究しながらサクサクっと完全制覇しましょう。普段のリスニング学習にも役立てていきます。

 

 各回の問題は、第36回で改訂された本試験の出題基準・形式に準拠しています。

 通信添削では、全6回、問題をお送りし、解答と解答理由(なぜその選択肢を選んだか)を提出していただいて添削し、解説を添えてお送りします。そして生レッスンでも、ただ皆さんで一緒に答え合わせをし、講師が解説をするだけでなく、特に語彙力・語法力などの知識量だけでは解けない、いくつかの解法を経た解答を必要とする問題などでは、解答理由を討論し、合格のために必要な、知識と技能の適切な使い方などを一緒に考えて話し合いながら身に付けます。お互いの勉強の仕方などの情報交換もジャンジャンやりましょう。

 試験対策には、語彙力などの知識量と共に、いわゆる‘要領’が必要になりますが、解答のみならず、その解答に至るまでの正確な過程や考察を振り返りながら書き記すことによって、ハン検準2級合格を確実なものにし、「伝える韓国語」「生きた韓国語」のための、揺るぎない基礎力を養っていきます。

 問題は過去問分析コーナーを除き、全て過去問を徹底分析してデザインした当校のオリジナルで、問題演習と添削、そして濃密な解説によって、その先の2級も見据えた合格への解法と、「伝える韓国語」「生きた韓国語」のために、丸暗記式の表層的な学習ではなく、言葉を使うとはどういうことかを体得していきます。単純に知識の量を追い求めたり、不必要な日本語訳はしない内容で構成されています。なお、採り上げた語句の語法については、極力掘り下げていきます。

 当校の講座は、単語や各種表現、そしてそれらの日本語訳を覚えていくなど、「トウミ」「トハギ」や、それらを参考にした資料、あるいは過去問の内容をなぞって行くような、自分でできる事は講座という場でやるべきでないとの主義から、文法・読解・聞き取りも、解法を重視し、単なる答え合わせや、知識を詰め込むということなく、韓国語の「本質」と、韓国語だけに目を向けず、全ての言語に通じる「論理」「ルール」を積極的に採り上げて、少ない素材によってでも韓国語を駆使する術も求めていきます。

 あと、過去問題集には具体的な解説が無く、基本的に正答と日本語訳程度しかない中で、当校で精選した、知識系問題以外の過去問も、協会発表の正答と不正答の理由を、語法的・文法的(論理的)に見た上で、合格のための解法研究と、実用韓国語への材料にします。

 講座全体の趣旨としては、日本語訳(辞書等に載っている訳)にすぐ基準や助けを求めるような安易な対策演習ではなく、語法も文法も、読解・リスニングも、根本を知り身に付ける(「覚える」ではありません)術を、当校の講座から会得していただければと思います。テクニックのようでテクニックではない、「当たり前の勉強」で合格を目指しましょう。

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